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rala design

オリジナルの“イラスト”に独創的な“アイデア”を掛け合わせ、メッセージカードを中心とした紙ものを手がける、rala design(ララ デザイン)。デザイナー・青木孝親さんとイラストレーター・柿沼しょうこさんが手を組み、商品の企画から、印刷やカットなど形にするまでの工程を手作業で行なっている。窓付きの封筒に入った細長いクジラのカードや、具を抜き出せるサンドイッチのカードなど、一つひとつにワクワクするような仕掛けが。ギミックだけでなく、使用されている選び抜かれた紙は手触りも書き心地も良く、手紙好きにはたまらない逸品。

【rala designから「月刊手紙舎」読者のみなさんへメッセージ】
オリジナルのイラストと仕掛けを組み合わせたメッセージカードを制作しているrala designです。驚きやワクワクを詰め込んだカードには、相手をニヤッとさせる力があります。「このカードなら、きっと喜んでもらえる!」と自信が持てるカードを使えば、きっと嬉しいリアクションをもらえてクセになるはず。

相手を喜ばせる気持ちよさ、ぜひrala designのカードで味わってみてください!

Web site:https://rala-design.net
Instagram:https://www.instagram.com/raladesign

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rala designのメッセージカードは
完成イメージが先にできあがります。
建築と同じですね。
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家を建てる時って、どんな家になるか分からないけど「まずは手を動かしてみよう」って着工しませんよね。たぶん建築家の頭の中には「完成した時の見え方」があって、それを実現しようとゴールからスタートラインまでのすき間を埋める作業をしているのだと思います。規模は全く違いますが、rala designのメッセージカードもまず完成イメージが先に出来上がります。「こんな見た目で」「ここからカードを引き抜いて」「ここがパカッと開いて」とか。

今回ご紹介するレターラッコは「ビート板につかまっているようなラッコの親子がお手紙を運ぶ姿」というゴールのイメージが先に生まれました。そこに、水に浮かぶ「ぷかぷか感」や「見た目に忠実なカタチ」を盛り込むことによって、rala designらしいメッセージカード作りを目指しました。

先程もお伝えしたように、手作業を始める時にはほぼ完成形が見えていて、イラストを描き始める時にはすでに形や仕組みは決まっています。そのため、このアングルで、このレイアウトで、という風に下描きを描き試作を重ねていくことになります。

例えば、今回ご紹介するメッセージカードでは、ラッコはきょとんとした顔であたかも「なにかご用?」と言いそうな感じだったり、お手紙につかまって少し丸くなっている背中などのイメージを目指して、画材を選んだり、描き方を模索したりして具現化していきます。それと並行して、図面を起こしていきます。最初のイメージに忠実なカタチになるよう切り線、折り線を工夫して、一見不可能な形状もなんとか実現できるよう努力を重ねていきます。

この様なやり方にはひとつ難点があります。動き出したら早いのですが、動き出すまでにすごく時間が掛かってしまうのです。頭の中では「これが出来上がったら面白い!」と興奮しているのですが、紙という2次元の展開図の世界には簡単には落とし込めない難しさがあります。

メリットは、実際にゴールまでたどり着ければ他にはない面白さが生まれることです。そして、それを繰り返して商品を作っていくと“特徴のあるメッセージカードばかりを作っている人”になれます。

ゆったり、まったりのレターラッコのカードは、直接切手を貼ってポスト投函することも可能です。イラストと仕掛けを組み合わせたメッセージカードが、どんな楽しさを生み出すのかを皆さまに体感していただきたいと思っています。

セット商品は、おまけも付いて少しお得になっていますので、メッセージカードのワクワクする時間をぜひお試しになってみてください。

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誰しもワクワクする「ミシン目の魅力」
rala designがはまる「ミシン目の誘惑」

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まるで花束が飛び出しているようなメッセージカードは「フラワーボックス」という商品です。カードを受け取った人は「OPEN」と記載されたところから、ミシン目をちぎり開けると段ボール箱のフタが開いて、カードを取り出せる仕掛けになっています。

rala designの商品群には、ミシン目の仕掛けを用いたものが多数。一方で、世の中のメッセージカードを見まわしてみると、ミシン目を用いた商品は「かなりの少数派」だと分かります(作り手からすると少数派であることには納得の理由があります。が、それはお話しの後半で)。それなのに、私たちがミシン目商品を作るのは「本能的な楽しさが、そこにあるから」です。rala design のミシン目カードを手にした人には、例えばこんな楽しさが待っています。

1.最初は中身が見えないワクワク(興味をそそるフラストレーション)
2.ミシン目をちぎる勇気・冒険(慎重さを求められる挑戦)
3.ミシン目がちぎれる時のボツボツという触感、次々にちぎれる快感
4.中身にたどり着く達成感(自画自賛の満足感)
これらが一度にぶわーっとやってくるのです。時には、上手くちぎれないストレスや別の場所から開けてしまう“うっかり”も発生します。しかし、それを凌駕する楽しさをミシン目が与えてくれます。

だから書き手も「きっとドキドキしながら、ミシン目を開けるんだろうな」と想像して、心躍らせながらお手紙を書くことができるのです。
メッセージカードは「贈る相手を楽しませるものだからこそ、書き手が一番ワクワクして楽しい」ものであるべきだとrala designは考えています。だって、他人を楽しませようとする素敵な人こそ、楽しい人生の時間を過ごすべきでしょう?

だから、書き手も受け手もワクワクできるミシン目の手法は、とても魅力のある仕掛けなのです。

ここからは「rala designがはまってしまうミシン目の誘惑」についてお話を。先の文章で「ミシン目のカードはかなりの少数派」と書きました。他のメーカーの考えは分かりませんが、少数派である理由は4つ推測できます……

1.製造品質が安定しない(同じ紙を仕入れても微妙に厚みや硬さが違って、ちぎれにくくなったり!)
2.ミシン目を入れると後工程が途端に難しくなる(別の部分を折ろうとして、ミシン目がちぎれちゃったり! まったくもう!)
3.クレームが来る恐怖感(上手くちぎれない原因は、いろんなところにあるのぉぉ)
4.採算を合わせにくくなる(作業遅くなる、慎重さが求められる、でもやっぱりミス率高し)
などが主要な理由かと思います。

紙には、繊維の長さや、繊維の揃っている向きなどがあり、そこに紙の厚さや印刷の有無、ミシン目の間隔、ちぎる時の引っ張り方やスピードによって「ちぎれ方が千差万別!」なのです。よくあるコピー用紙でさえも、縦にミシン目を入れたものと、横方向にミシン目を入れたものでは、ちぎれ感が全く違うんです。

rala designのメッセージカードでは、変わった種類のファンシーペーパーと言われる部類の紙を使う事が多く、ミシン目には数えきれないほど泣かされました。

もう、ミシン目が入ったカード作りはやめよう、と思うのですが、「楽しさの魅力」が誘惑となって襲いかかってきます。「ミシン目入れたら、みんな面白がってくれるんじゃないか」と考えてしまうのです。いつもそこにはまってしまう rala design です。

上手くちぎれる時、ちぎれない時。おみくじを引く時のような運だめしの気分で楽しんで頂けたら嬉しいです。
そして、そんな楽しさを他人にプレゼントするようなバイタリティーのある人に、 rala design のメッセージカードを手に取って頂けたら、この上ない幸せです。

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「しかけが楽しい!どうぶつセット」のウラバナシ。
〜パラレルワールドに潜む独創性 編〜

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メッセージカードやお手紙を「書きたいのに書けないジレンマ」って皆さんあると思います。それを応援するバードハウスのカードを今日はご紹介します。

『書きたいのに、書けない。』

その理由には、書く時間が無い、字を書くのが苦手(下手なのがバレたくない)、母の日や父の日などタイミングよく渡すなんてムリ、定型文のような文章しか浮かばない……などなど。日本人の年賀状離れを引き合いに出すまでもなく「書かない理由」はいくらでも思い浮かびます。

そこで、私たちrala designはもう一歩踏み込んで商品づくりをしてきました。

「じゃあ、書きたい気持ちを後押しするメッセージカードってどんなカード?」

今回は、その小さな秘密を2つお教えしましょう。

ありきたりの文でも、照れくさくて一言になってしまった感謝の文でも、「とても大切にカードを選びました」という「ちょっと特別にしたい」という想いが伝われば、その気持ちも含めてプレゼントになると思うのです。それをもっと手軽に、という願いを込めて、バードハウスのカードにはたくさんの楽しさやオリジナリティーが詰まっています。

一つ目の秘密はズバリ「独創性」。バードハウスで大切にしたのは“商品写真には映らない世界観”です。

SNSで日々の発信をされている方は、その楽しさや想いを写真にのせるのがとても上手だと感じます。でも受け取り側として考えると、いつも写真や映像による「キレイな発信」を受け取るのに慣れてしまっています。つまり私たちは現実世界だけでは「特別感」を感じにくくなっているような状況だと思います。

一方、バードハウスで描かれているのはファンタジックな世界。貰った人が想像するワクワクの世界です。

まず封筒から見えるのは、窓からのぞく鳥たちのしぐさ。色とりどりの鳥たちは家のなかで何をしているのでしょうか? カードを取り出すと……

中から出てくるのは、一本まるまるの樹木!

「あれ? 家の中にいたはずの鳥たちが外に?」というような不思議な感覚……。

そして、鳥たちのかわいらしいおしゃべりの様子やお手紙を書く姿が目に入ります。今では、コロナ禍でコミュニケーションしたい私たちの気持ちがそのまま投影されたようでキュンとします。

このように「カードをもらった人の気持ちがどんどん移り変わっていく楽しさ」が、カードに独創性を盛り込むことの最大の魅力です。

そして、もう一つの秘密が下の写真に隠れています。

封筒裏の「ブルーの樹を中心とした、風景の静けさ」。ワクワクと一緒に“穏やかさ”をプレゼントできるところが、他のカードにはなかなか見られない特徴です。

二つ目の秘密は、「言葉以外のプレゼント」を贈ることができるという点です。ほっこりするイラスト、ワクワクする仕掛けの面白さ、飾っても様になるデザイン、紙の厚み・手触りの特別な質感……。

笑顔が伝えにくい毎日だからこそ“メッセージ”だけではない、贈り物を。この鳥たちの“相手を大切にする姿”に力を借りて、普段言えなかったこと、何気ない日常に生まれた今の気持ちなどを書いて投函してみませんか?

そして、忙しい時間を割いてまでカードを贈り、人への思いやりを大切にされている“書く人”をrala designは尊敬しています。そんな人たちに、rala designから「使うまでは飾っておけるメッセージカードの楽しさ」を贈りたいと思います。

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「不動の人気 パンセット」のウラバナシ。
〜バゲットから漂う世界観を、商品に込めて編〜

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現在のrala designの商品ラインナップは、このパンセットのように『しかけの面白い食パン(ハーフブレッド)』や『彩り鮮やかなサンドウィッチ』などのバリエーションが増えました。それらのスタート地点である『バゲット(フランスパン)』のカードに光をあてて今回はちょっとお話しします。

もう10年近く前のことですが、活動を始めた頃の店頭には「パンの絵をカードにしたもの」は今よりずっと少なくて、動物やキャラクターがパンを食べているイラストだったり、パンの写真をカードに印刷したものだったりを見かける程度でした。そんなときに、なぜバゲットのカードを作ることにしたのか。

それは、rala designが「しかけとストーリーを盛り込んでワクワクを生み出す」ことを活動のコンセプトにしていて、食べものにもワクワクを感じていたからです。そしてさらに、パンの楽しさを共感する人たちの輪の広がりが背中を押してくれました。

ちょっと想像してみてください。

あなたは海外旅行に出かけ、初めてのパリで勇気を出してパン屋さんでバゲットを1本買いました。細長い紙袋に入れられたバゲットをトートバッグに差し入れて街中を颯爽と歩く。そんなことを思い浮かべるだけでワクワクしませんか? バゲットの周りには言葉にも写真にもしがたい“ストーリー”が存在します。パン屋さんで選ぶときの楽しさ、持ち帰るときのワクワク感、どんな料理に合わせようかと思い巡らす華やいだ気持ち……。空気のようにバゲットを包み込むそんな“素敵なこと”を、rala designらしいワクワクする商品としてメッセージカードに込めたかったのです。

みなさんが手紙を書くとき、ちょっと背筋を伸ばして良い緊張感の中、贈る相手を想ってほほ笑んでしまう瞬間ってありませんか? そんな人生の中でも濃密な時間を後押ししたくて、パンのカードもどんどん種類が増えていきました。

『バゲット』発売当初は、お客様から「なんでフランスパンなんですか?」とよく聞かれました。でも、いまは聞かれることはほとんどありません。パン好きの輪が広がって、やがてパンブームが起こり、パンモチーフのカードや文具もかなり増えました。ちなみにrala designがパンカードの元祖、というわけでも何でもありませんのであしからず……。でも、そんな私たちのカードを購入して、育ててくださった皆さま、リピート買いしてくださる方々のおかげで道が拓けていったのです。

『バゲット』の商品をご説明しますと、イラストは水彩や色鉛筆を使って温もりが伝わるように描きました。カードの表裏には、それぞれバゲットの上側と下側のイラストが印刷されています。カードはしっかりとした厚さを感じられるよう0.4mmを超える厚み(官製ハガキは約0.2mm)があり、「特別なカード」であることを贈った相手の方にも感じてもらえます。モチーフやイラストだけでなく、紙の風合いや厚みもリピーター様には気に入って頂いています。

一方、ケースもパン屋さんの紙袋のようなリアリティにこだわり、ざっくりとした手触りのクラフト紙を選びました。ケースの口の部分はギザギザにカットするなど、細部にも楽しさが詰まっています。

バゲットから漂ってくるストーリーを、できるだけ封じ込めてメッセージカードに仕立てるよう工夫しました。ロングセラー商品であるバゲットのカードを、ぜひ皆さまにもお手に取っていただき、「なるほど!」と実感していただけたら嬉しいです。カード作りで進化してきたこともありますが、コンセプトを守って作ることの大切さを教えてくれるバゲットのカードのお話でした。

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